緑内障とは About Glaucoma
視神経が障害され、視野が狭くなっていく病気です
緑内障はさまざまなタイプがありますが、わかりやすく分けると 急に発症する急性緑内障と、 ゆっくり進行する慢性緑内障があります。 いずれも視神経が障害されることで視機能が低下し、主に視野が狭くなる病気です。
急性緑内障では、眼痛や頭痛をともなって急に症状が出ることが多く、異常に気づきやすい傾向があります。 一方で慢性緑内障は、初期にはほとんど自覚症状がなく、ご本人が気づかないうちに進行することが少なくありません。
「視野が狭くなった」と自覚したときには、すでにかなり進行している場合もあります。 そのため緑内障は、早期発見・早期治療がとても大切な病気です。
緑内障の進行状態 Progression
初期・中期・末期で見え方の変化は異なります
緑内障は少しずつ視野が欠けていくことが多く、初期にはほとんど気づかないことがあります。 進行するにつれて見える範囲が狭くなり、日常生活に支障が出ることがあります。
下図のようなイラストを入れることで、初期から中期、末期へと進行した場合の見え方の違いをわかりやすくご案内できます。
緑内障の検査 Examinations
視神経や視野の状態を確認し、進行の有無を調べます
眼圧検査
緑内障の基本的な検査です。一般的な眼圧の正常値は 10〜20mmHg程度とされ、目に直接測定器をあてる方法や、 空気を当てて測定する方法があります。
ただし、眼圧が正常範囲でも緑内障でないとは限りません。 近年では、眼圧が正常範囲でも視神経が障害される 正常眼圧緑内障が多いことが知られています。
眼底検査
視神経の状態を観察する検査です。 緑内障では、視神経乳頭のへこみが正常に比べて大きくなったり、 形が変化したりすることがあります。
視野検査
見える範囲を測定し、視野欠損の有無や広がりから、 緑内障の進行具合を調べます。
視神経障害の程度を把握するうえで非常に大切な検査であり、 定期的な経過観察にも欠かせません。
緑内障の治療 Treatment
眼圧を下げ、進行を抑えることが治療の基本です
緑内障の治療では、眼圧を下げて病気の進行を防ぐことが原則となります。 残念ながら、いったん狭くなった視野は元に戻すことができません。 そのため、できるだけ早い段階で発見し、適切な治療を継続することが大切です。
薬物治療
緑内障治療の基本は点眼薬です。毎日ほぼ同じ時間に、決められた回数で点眼を続けます。 多くの方は点眼治療のみでコントロール可能ですが、 効果が不十分な場合は内服薬を併用することもあります。
近年は新しい緑内障治療薬も増え、薬物治療の選択肢は広がっています。
レーザー治療
薬物治療で十分な効果が得られない場合には、 レーザーで虹彩にバイパスの穴を開けたり、 線維柱帯にレーザーを照射して房水の流れを改善したりする治療を行います。
手術治療
薬物治療やレーザー治療でもコントロールが難しい場合に検討します。 緑内障手術は入院管理が望ましいことも多いため、 その際は入院手術が可能な施設へご紹介しています。
健診の重要性 Importance of Screening
自覚症状が少ないからこそ、定期的な眼科受診が大切です
緑内障は、日本でも失明原因の上位にあげられる病気です。 自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、 気づかないうちに進んでいるケースも少なくありません。
健康診断などで異常を指摘されることもありますが、 眼底写真だけでは早期の緑内障診断が難しい場合もあります。 早期発見のためには、眼科医による直接の診察が大切です。
とくに40歳を過ぎたら、少なくとも年1回を目安に眼科で検査を受けることをおすすめします。 ご自身の目を守るためにも、健診や定期受診を積極的に活用しましょう。
見え方の異常がなくても、定期的な眼科受診をご検討ください。
よくある質問 FAQ
緑内障や検査についてのご質問
緑内障は自覚症状がありますか?
慢性緑内障は初期に自覚症状がほとんどないことが多く、気づかないうちに進行することがあります。
眼圧が正常でも緑内障になることはありますか?
あります。正常眼圧緑内障といって、眼圧が正常範囲でも視神経障害が進むタイプがあります。
緑内障は治りますか?
狭くなった視野を元に戻すことはできませんが、治療によって進行を抑えることが期待できます。